Maker Faire Seoul 2023に行ってきました:2日目 東大門デザインプラザと龍山電子商店街

Takuya Ichise
TAKUYA ICHISE
Published in
Nov 19, 2023

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この日は、ソウルの多様な顔を体験するために、広蔵市場、東大門デザインプラザ(DDP)、龍山電子商店街を巡りました。まずは、伝統と活気が溢れる広蔵市場で、地元の市場文化と美味しい食べ物を堪能しました。次に、現代的なアートとデザインの中心である東大門デザインプラザを訪れ、そのユニークな建築とクリエイティブな空間に魅了されました。一日の締めくくりとして、ソウルの有名な電気街である龍山電子商店街を散策し、電気街の変遷を体験しました。

この日の旅は、ソウルの多面的な魅力を一通り体感する素晴らしい機会となりました。

スター ホステル東大門スイート

この日、私は朝一で明洞から鍾路5街に移動し、スター ホステル東大門スイートでチェックインを行いました。スタッフの中に日本語を話せる方が1人いましたが、他のスタッフは英語も通じず、コミュニケーションに少し苦労しました。このゲストハウスはシングルルームを提供しており、予約サイトには記載されていなかったものの、部屋にはトイレやシャワーが完備されていました。共有スペースでは自炊も可能でした。

最寄り駅の鍾路5街駅と東大門駅が移動に便利で、周辺には市場やフードコートが多く、食事には困りませんでした。Maker Faire Seoul 2023の期間中、私はこの宿に滞在しました。1泊50,000ウォンほどでした。宿泊した鍾路5街周辺には、伝統的な市場や商店街が多くあり、展示会の前後の空き時間に周辺を観光するのも楽しかったです。

東大門

広蔵市場で朝食

朝食は宿から5分の広蔵市場へ。朝食にトッポギと水餃子を選びましたが、やや食べ過ぎてしまいました。市場の活気が朝から感じられる素晴らしい体験でした。

トッポギと水餃子(マンドゥ)スープ
旅行4日目に立ち寄った時に食べた「カルジェビ」とプチㇺゲ(チジミのこと)。カルグクスとスジェビという二種類の麺を両方味わえるので「カルジェビ」と呼ばれてる。

広蔵市場(クァンジャンシジャン)は、ソウル鍾路区に位置する、韓国を代表する歴史ある市場です。1905年に開業したこの市場は、韓国最大級の食品市場として知られています。市場内には新鮮な野菜、果物、魚介類、肉類、乾物など多様な食品が並んでおり、地元民の日常生活に密接に関わっています。特に、ストリートフードや伝統的な韓国料理を提供する屋台が多く、観光客にとっても魅力的なスポットとなっています。

東大門デザインプラザの訪問

午前中は、ザハ・ハディドによって設計された東大門デザインプラザ(DDP)を訪れました。この建物は、ソウルを代表する伝統建築の東大門の近くにあり、その流れるような曲線と未来的なフォルムが特徴的です。DDPは、内部に明確な壁で区切られた部屋がない、ユニークな空間設計を採用しており、複合的な文化体験を提供します。階段、屋上スロープ、螺旋状の展示フロアといった、展示室以外の構造も見どころの一つです。

このDDPで、私は「LUX: Poetic Resolution」というメディアアートの展示を鑑賞しました。日本語の情報は少ないものの、この展示は深い印象を残しました。この展示は、メディアアートを中心にしたもので、光と音の組み合わせによる芸術作品を通じて、観る者の現実認識を挑戦し、変容させることを目的としています。

12人の国際的なアーティストによる16のインスタレーションが展示されており、それぞれが現代アートの最前線で活躍するアーティストたちの作品です。彼らの作品は、最新のオーディオビジュアル技術を活用し、光と音の解像度と周波数を主題としています。この展示は、伝統的な視覚芸術の枠を超え、新しいアートの形態を提示しています。

ソウルで困ったこと

ソウルでの少し困った点は、ATMの出金失敗率の高さ、改札が腰で押すタイプなのでスーツケースがあると通過が難しいこと、あと1人用メニューが少ない飲食店の存在、そして2個以上購入で安くなるコンビニの価格設定です。また、夜間にコンビニが閉まってて不便に感じることもありました。あと電車乗ってたら突然停電のように真っ暗になることもありました。

ソウルの改札。スーツケースと一緒に完全に挟まって、腹凹まして力で突破した。骨が軋んだ。

龍山電子商店街

龍山電子商店街は、かつてソウルの主要な電子製品取引の中心地として知られていました。しかし、時代の変化とともにその地位は徐々に衰退していきました。午後、龍山駅からこのエリアを訪れた際、その変化が顕著に現れていることを目の当たりにしました。一度は繁栄を極めた商店街が、インターネット通販の台頭や大型電機店の出現によって、徐々に影を潜め、閑散とした様子へと変わってしまったのです。

龍山駅

期待を込めて訪れたものの、閉鎖された建物や店が多く、見るべきものが少なかったのは残念でした。インターネット上の情報と現実のギャップは大きく、この地区の現状はソウルの急速な変化と都市開発の一面を物語っていると感じられます。かつての活気は影を潜め、今は新しい時代の波に取り残された感のある龍山電子商店街は、都市の変遷を感じさせる場所となっています。

肉統領 ユットンリョン

夕飯は、明洞にある「肉統領 ユットンリョン」で徳上級五花肉のオギョプサルを食べてきました。龍山駅から明洞は明洞市庁駅から徒歩でお店まで歩きましたが、大阪梅田のように地下通路が多くて道が分かりづらかったですが、歩ける距離でした。ソウルの中心部に位置するこの焼肉店は、その特選肉で知られており、特に五花肉は絶品です。徳上級とされるこの五花肉は、特に脂の質と旨みが際立っています。ジューシーで香ばしいオギョプサルは、焼肉の中でも特に人気のある部位です。

韓国では一般的に焼肉は2人前からの注文が基本です。しかし、「肉統領 ユットンリョン」では、1人前からの注文が可能で、一人でも気軽に楽しむことができます。この点は、特に一人旅の旅行者にとっては大きな魅力となります。

ホットク

この日の夜、再び広蔵市場を訪れました。この市場は、さまざまな美味しそうな食べ物で溢れており、特に目を引いたのはホットクでした。

ホットクは、韓国の伝統的なストリートフードの一つで、甘いパンケーキのようなお菓子です。生地はもちもちとしていて、中には甘いシュガーシロップ、ハチミツ、またはナッツの詰め物が入っています。温かくて甘く、屋台で手軽に楽しめるのが特徴です。

広蔵市場では、多くの屋台がホットクを提供しており、私も一つ購入してみました。屋台で作られるホットクは外はカリッと、中はふんわりとしており、冷えた夜に温かいホットクを手にすると、それだけで心が温まります。

この夜の市場散策は、韓国の伝統的な味と文化を肌で感じることができる素晴らしい体験でした。

この2日目は、ソウルの多様な顔を体験する日となりました。市場の活気からデザインの傑作、そして夜の市場の魅力まで、ソウルの深さを存分に味わうことができました。

3日目と4日目に続きます。

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Takuya Ichise
TAKUYA ICHISE

🗻Engineer, Maker 🎥http://youtube.com/@tichise